お知らせ

2年ぶりV! DREAM CUP 報告

静岡県・裾野市運動公園野球場(裾野球場)、トヨタ東富士両球場で、今年は8月10・11日に開催された『第10回DREAM CUP』。その記念の大会で我が東京ブルーサンダースは、2年ぶり4回目の優勝を果たすことが出来ました。以下、その戦いぶりを報告します。

返還

取り戻した?・・・いえいえ、有難くブルサンナインにお返し頂いたドリームカップ

花男

猛暑の戦いを勝ち抜いて咲いた花男(おとこ)達! 左から 大森 宮本 日暮 花ことばは?

負けられない戦い、負けない野球で

 

5月にほっともっとフィールド神戸等で行われた『春の全国大会』で、チーム史上初の決勝進出・準優勝を達成した我がブルサン。その成果を確かなものにするためにも、そして昨年の大会で名古屋ビクトリーに大会3連覇を阻まれた悔しさからのリベンジを期すためにも、“今回のドリームカップは絶対に負けられない!”という思いを、例年の出場時に増して強く抱いておりました。初戦は福島アクロスが相手…のはずですが、赤と白の福島の選手に、紺と銀色のロゴの選手が混じっている!先日の春の大会で対戦した新潟シリアスとの連合チームとして今回は出場とのことでした。イメージとは違うチーム、そして両チームの巧さを兼ね備えた手ごわさを感じました。加えて新潟の選手からは、神戸の借りを返そうという気迫が見えます。久々の登板となった先発大森に連打を浴びせ、内野やバッテリー間の連携ミスも重なり、2回表に4点を先制されるという思わぬ展開になってしまいました。

「よし、1点ずつ返していこう!」

特に誰がというわけではなく、自然にこういった声がベンチから出ました。まだ回は浅い、落ち着いて反撃するというムードに乗って相手先発投手の制球の乱れを突き、その裏にまず2点を返しました。

タイムリー

練習での打撃不振も、しっかり大会にピークを合わせてきた主砲小峰

「よく見て狙い球を待て。でもピッチャーは大変なんだよ!」

実感がこもるベンチの大森の声に、相手投手もチラッとこちらを見る。そうです、この試合も含め今大会は本当に暑かった!トヨタ球場のマウンドには容赦なく陽が照りつけ、気温も上昇します。東京より寒い地域の連合チームの選手も、きっと大変だったことでしょう。3回に代わった投手も制球に苦しむ中、ランナーを溜めて小峰や田中の長打などで逆転。一方こちらは大森の後を受けた田中が無失点に抑えて9-4で押し切りました。試合後、林監督から猛暑の初戦を戦い抜いた選手を労いつつ、訓示がありました。

「序盤にミスも出たこともある。改めて試合前のキャッチボールから丁寧に行こう。明日は河井行くぞ!」

「…あっ はい!…」

いつも通りの様子の河井といえばそうなんですが、果たして明日は大丈夫でしょうか?

 

涼しげなふたりのヒーロー

 

翌日早朝からの準決勝・佐久レッドスターズ戦。朝8時30分の時点で裾野球場には強い陽ざしが照りつけ、急な気温の上昇もある中、ブルサンの“涼しげな表情の選手たち”が、大きな仕事をやってのけました!まずは2番スタメンの馬場。先頭の石垣がライト前への当たりで出塁した後の打席、投手右方向への高いバウンドの絶妙の当たりを転がしてチャンスメーク。これで初回からベンチのテンションはMAXとなり、4番小峰のタイムリーを呼び3点を先制。ゲームの主導権を握りました。その裏の守備で先頭打者に痛烈なライト前ヒットを浴びましたが、これも落ち着いて処理。その後守備を固めるためにベンチに下がりましたが、馬場の初回攻守の働きに活気づいたブルサン。先発の河井は相手1・2番打者に連打を浴びましたが、2失点にしのいでリードを守ります。ここからブルサン打線が奮起しました。

MVP

デカした河井! リズムに乗って5回2安打完投勝利、チームに勇気を与える。

「河井っ!ヒットはオッケーだから、スマイルスマイル!」

いつものように宮本が、今年は長嶋氏のように!?河井を乗せていきます。ただ、そこでアッと驚くリアクションを見せるのが、河井の素晴らしさです。例年ドリームカップで進化を遂げるピッチャー河井。なんと、宮本に反抗するかのように・・・立ち上がりの2連打以降あれよあれよと、ベンチが気づけばノーヒットのまま最後の5回まで投げ切り、しまいには最後の打者をアウトコースのボールで空振り三振に切って取って、完投勝利をやってのけました!ドリームカップ交流戦での初登板から3年。関東大会に向け、頼もしい先発投手が確立しました。なぜか涼しい表情を絶やさないふたりの選手の“ホットな”活躍を勢いに、今年も名古屋ビクトリーとの、宿命の決勝戦を迎えます。

 

満を持しての決勝戦

 

ニュードラゴンズモデルのユニフォームにモデルチェンジしたビクトリーですが、相手は昨年と変わらずブルサンに立ちはだかった若武者・飼沼投手。先攻のブルサンはその立ち上がりの制球の乱れと、相手中継プレーのミスを突いて作ったチャンスに、押し出し死球と宮本の“シブく落とす”中前タイムリーで3点を先制します。満を持して先発の田中も、初回は制球を乱してピンチを招きますが、小峰とのバッテリーは縦横の変化球を配してピンチに三振を奪い、2回以降はストレートも立て直していきます。一方の飼沼投手も立ち直り、2回以降はカーブに飛球を重ねるなど打ちあぐねて追加点が奪えず、暑さの中消耗戦のムードもありましたが、セカンド大沼の目の覚めるようなジャンピングキャッチなど守りでリードし、5回を完封。3点のリードを守り切って見事にリベンジしました。

91

打者宮本 代走者日暮 91歳戦隊出動!

クール

瞬間冷却・水分補給。宮本マネ(中央)のベンチでの指揮と素早い対応も優勝の要因

「関東大会ではこうはいかない。各試合で出た課題に向き合って取り組んでいこう。」監督の号令のもと、表彰式直後のグランドで次の大会につなげるためのミーティングを行ったブルサンナイン。ただ、難しい試合展開から崩れずに勝ち切って優勝出来たことは、春の全国準優勝の経験から得たチームの成長であるとも感じられ、大会MVPに輝いた河井などニューヒーローの登場も、9月15日・宇都宮市で開催される関東甲信越大会への勢いとしていきたいと思います。

主役

「びっくりした(本人談)」 大会MVPの河井は、成果と賞品の大きさに埋もれてしまう。

最後に、東京より遠方ご支援ご声援頂いた方々に対して、厚く御礼申し上げます。このDREAM CUP大会は、主催の中部東海地区身体障害者野球連盟、静岡ドリームス以下、たくさんの運営スタッフの方々のご尽力で開催されています。深く感謝いたします。

 

記:山形重人

3戦士

意義ある優勝。“関東全国さあ倍返しだ!” (左から河井 大沼 石垣)

試合結果戦績

1日目 8月10日 1回戦  ○  9-4 福島新潟連合

2日目 8月11日 準決勝 ○ 11-2 長野佐久レッドスターズ

            決勝戦 ○  3-0 名古屋ビクトリー